ハーマン・ミラー Herman Miller / USA チャールズ レイ イームズ (1907-1978) Charles & Ray Eames / USA 50周年モデル Charles & Ray Eames ラウンジチェア&オットマン

　Herman Miller社製、チャールズ＆レイ イームズデザインの５０周年限定モデル、ラウンジチェア＆オットマンです。 　イームズラウンジチェアは、1956年にチャールズ＆レイ・イームズがデザインし、 ハーマンミラー社が商品化しました。19世紀のイギリスのクラブチェアをイメージ して作られ その快適な座り心地は、よく使い込まれた一塁手のミットに喩えられ、 座る人を暖かく包みます。映画監督のビリー・ワイルダーへの誕生日プレゼントとして 贈られたのをはじめ、数多くのセレブリティにも愛されているチェアです。 　1956年発売初期のイームズラウンジチェア＆オットマンはプライウッドシェルが 光沢のあるローズウッドベニアで作られていましたが その種のベニアが熱帯雨林の 伐採が環境を脅かすという理由から 1991年にチェリーとウォールナットのベニアに 切り替わりました。 　2006年の一年間限定で製造されたもので希少価値の高いアイテムです。 ウォールナットの美しい木目のフレームに、クッションには本革張りに 綿の構造で、ゆっくりと沈み込むようなやわらかな座り心地です。 近代モダンデザインのトップピースとしてコレクターの中で、 今後さらに価値が高まっていくであろう逸品です。 この機会にどうぞご検討下さい。 ■ハーマンミラーHerman Mille イームズラウンジチェア & オットマン 　イームズの作品を大別すると、前期は成型合板による三次元曲面の実現化であり、中期はそれに続くプラスチック製の 大きな三次元曲面からなる シェル構造の作品へと移行します。そして後期に入ると、アルミニウム・ダイキャストのフレーム からなる一連のシリーズとなります。 この「イームズラウンジチェア」は、後期を代表する作品であり、「ミッドセンチュリーの 最高峰の椅子」と賞賛されています。友人であるハリウッドの映画監督ビリー・ワイルダーから自宅リビング用の椅子が 欲しいとの依頼に応えた、ラグジュアリーなラウンジチェア。イギリスのクラブチェアをイメージして作られたことから、 従来のイームズチェアのイメージから乖離した豪華な一脚が生まれたのかも知れません。 　椅子のベースは、安定感を増すために5つのパーツに分かれていて、当時としてはほとんど例のないアイデア。 このアイデアソースは、1949年にハンスウェグナーが発表した「シェルチェア」にあり、このことをイームズ自らが ウェグナーに打ち明けていて、両巨匠の作品を通じての交流は興味深いものがあります。 　本革張りのブラック色の厚いクッションをシェルが支え、フレームにはアルミニウムを使用。椅子には当時としては珍しい 5本脚であり、その先端のグライズを保護する丸いキャップは、戦後のデザインにたびたび登場する原子のイメージです。 　 シェルだけでも極めて美しく、そこに肉厚のクションがつくと、座り心地はまさに究極の椅子。人体を包み込む座や背、 肘掛け部分はもちろん、アルミニウムの脚部の上部はしっかりと磨き込まれ、黒く塗装した側面のパーツを組み合わせている というディテールから上質の仕上げが理解できます。 　ただ贅沢なだけでなく、座面とオットマンや上下の背もたれは クッションを共通にするなど、イームズらしい合理精神も発揮されています。　極上の皮革はゆったりと身体を包みこみ、 同様のオットマンに脚をあずけると10時間座っても疲れを覚えることはありません。贅をつくした高品質の椅子、 まさに人生を謳歌するステイタスシンボルの椅子といっても過言ではないでしょう。 ■プライウッドシェルの仕様変更 　発売以来、超ロングセラーとして絶大な人気を誇る椅子ですが、「サイドシェルチェア」や「アームシェルチェア」のような 幾度にも及ぶディテールの改良はなく、プライウッドシェルの仕様が変更されています。 ローズウッドベニア採用のオリジナル(1956年発売) ・1956年、発売当初のオリジナルはプライウッドシェルが 光沢のある5層のローズウッドベニアで作られた。 チェリーとウォルナット採用(1991年発売) ・その種のベニアが熱帯雨林の伐採が環境を脅かすという 理由から、チェリーとウォルナットのベニアに切り替え。 7層の薄い合板に。 サントスパリサンダー採用(2006年) 　 ・イームズラウンジチェア発売50周年を記念して 　　オリジナルに近いローズウッドの一種であるサントスパリサンダーを採用。 ・FSC（森林管理協議会）によって、継続的成長可能な森林源としての認証を受けている。 14色のカラーバリエーション ・レザーは現在、人気のブラックレザーをはじめ、アイボリー、オリーブなど、14色のカラーバリエーション。 また、2010年には 環境への配慮からクロムを使わないレザーに変更されています。デザインはそのままに、常に環境への配慮を考え進化し続ける ハーマンミラーの対応も、この椅子がロングライフデザインに成長した理由のひとつに挙げられます。