フリッツハンセン Fritz Hansen / Denmark ヴェルナー・パントン Verner Panton(1926-) / Denmark Model E 1-2-3chair

北欧デンマーク製、Fritz Hansen社による 1973年に発表されたデンマーク出身のヴェルナー・パントンVerner Pantonデザインの 貴重なシステム1-2-3シリーズ　右アーム付きのEモデルです。 コーンチェアのアイディアを発展させ、金属製の円盤、細い鋼材のクロス、 アンテナ状に組んだワイヤー、小さな金属製の台、床へ打ち込み、という基部構造の工夫 を図ったのがこのシステム1-2-3シリーズ。 中でも一番バランスが取れているデザインがこのEモデルです。 舟底状の金属フレームを「S」型に曲げたものを芯とし、 厚みのクッション材、仕上げにファブリックを被せて 背・脚部の先端を絞ったフォルムを生み出しています。 まるで床からリボンが宙を舞う、あるいは燃え上がるような室内風景を演出したのではな いかと言われています。まさにパントンの実験精神とパントン・デザインの芸術性を世界に印象づけた家具。 現在では廃盤になってしまったシリーズですがコアなファンの間で復刻を願う稀少な逸品です。 明るいグリーンの張り地には存在感があり ポップで可愛らしい印象。 繊細にデザインされており滑らかなS字フォルムは 奥行きがあることで包み込まれる優しい座り心地。 まさしく空間のメインアイテムとなる逸品です。 ■Verner Pantonヴェルナー・パントン 1926年デンマーク生まれ。 コペンハーゲンの王立美術アカデミーで建築を専攻した後、 当時の北欧のトップであったアルネ・ヤコブセンの建築事務所で働く。 55年には若干29歳で建築デザイン事務所を設立。 57年には20世紀の名建築家のひとつ「カードボードハウス」を設計。 スイスに移住後は国にとらわれない幅広い活躍をはじめる。 フリッツ・ハンセン、ルイス・ポールセン、トーネット、ハーマンミラー、 そしてヴィトラで数多くのデザインを残し、現在も生産を続けられているものも多い。 彼自身の名を冠した「パントンチェア」は1967年に発表されるやいなや、世界中で絶賛を受けました。 プラスチックの一体成型という画期的なアイデアは、 可塑性の素材でなければ成しえない流れるような究極のフォルムを持ち、 時代時代でもっとも優れた素材を用いるという彼のアイデアのもと、今も、 パントンチェアは新しい素材をもって生まれ変わり続けています。