フリッツハンセン Fritz Hansen / Denmark アルネ・ヤコブセン Arne Emil Jacobsen (1902-1971) / Denmark チーク材 ビンテージ アントチェア

北欧デンマーク　フリッツ・ハンセン社による ヴィンテージ　アントチェアです。 現在では廃盤となったチーク材　三本脚仕様の希少価値の高い逸品です。 ヤコブセンにより最初にデザインされたのがこの3本脚のアントチェア。 腰のくびれたシルエットからアリンコチェアという名称でも親しまれており 3本脚＋人の2本足で計５本脚として安定感のある機能を満たすという独特のコンセプトを もとにデザインされ実際に座ると椅子の前脚が中央にあるため、 人の足が椅子の脚に触れず、とても快適です。 現行品で国内販売されているアントチェアは４本脚仕様ですが ３本脚こそヤコブセンオリジナルのデザインです。 世界で初めて座面、背板を3次元の成型合板で作られ、 今では見られないチーク材の成型合板と背面、座面部は写真で見比べていただける通り くびれ部分が細くなっており現行品は厚み10?ですが当時物の特徴として８?と薄く製作 されています。 非常に繊細でサテン仕上げの脚で美しいバランスが保たれています。 当時としては最先端のプライウッド技術の強度で作られていたため現存する ヴィンテージ品のアントチェアはくびれ部分にひびが入るダメージが多く見られますが この商品は実際に使われる事無く長期間保存していたため くびれ部分のひび割れも見られずかなりのグッドコンデションです。 ■アルネ・ヤコブセン 1902年、デンマーク　コペンハーゲンで生まれる。 1927年デンマーク王立芸術学校卒。 1930年までの3年間ポール・ホルソーの建築事務所で働く。 20世紀モダニズムを代表する建築家、ル・コルビジェ、 ルードヴィッヒ・ミース・ファン・デル・ローエらの影響を受ける。 1950年デンマークの家具メーカー「Fritz Hansen(フリッツハンセン社)」と仕事を始め、 2年後の1952年、3次元曲面を持つプライウッドチェア「The Ant(アント　チェア)」 が生まれる。 その後も、自身が設計したコペンハーゲンのSASロイヤルホテルのためにデザインした 「The Egg(エッグ)」「The Swan(スワン)」など、デイニッシュ・デザインを世界的 に広める事となる作品を送り出した。 また、SASロイヤルホテルやデンマーク銀行など数々の建築プロジェクトを通して デンマークを代表する照明メーカー「Louis Poulsen(ルイス・ポールセン)社」と 密接な協力関係を築く。 これらのプロジェクトのために特注制作されたAJロイヤル、AJディスカス、 ムケンゴーといった照明器具は、 今もなおルイス・ポールセン社のスタンダードアイテムとして美しいモダンデザイン の魅力を放っている。 その活躍は国内にとどまらず、受賞歴も欧米各国に渡り、英国王立建築家協会、 アメリカ建築協会などの会員でもあり、 また、出身校であるデンマーク・コペンハーゲン王立芸術学校をはじめ、 オックスフォードなどの教鞭も取った。