カールハンセン&サン Carl Hansen & Son / Denmark ハンス・J・ウェグナー Hans J Wegner (1914-2007) / Denmark Yチェア

　北欧デンマーク製、カールハンセン＆サン社(CarlHansen & Son)、 偉大な家具作家ハンスJ・ウェグナーによる名作 Ｙチェア(ブナ材)１脚です。 　ハンスJ・ウェグナーは、その生涯において500脚以上の椅子を製作しましたが、 そのなかでもこの椅子は彼の代表作のひとつであり、世界で最も人気の高い椅子です。 Yチェア独特の後脚から笠木にかけての流れるようなフォルム、丸棒を曲げて形作られた 笠木の優美なライン。 後ろ姿までも完璧な、見る人を魅了する造形、木の素材感を最大限に 生かしたデザインなど、彼の天才的なひらめきのみならず、伝統的な職人修行によって 支えられた圧倒的な用の美がうかがえます。 　Yチェアは背もたれのデザインがＹの字になっていることからこう名づけられています。 ウェグナー自身が以前に製作した「チャイニーズチェア」がこの椅子のルーツになっており、 どこかしら東洋的な雰囲気を漂わせるフォルムは、日本で人気が高いのもうなずける作品です。 工芸品を思わせるひとつひとつの手作りの作品ですので、永年使っていくうちに艶やかになったり、 美しく変容したりと、愛着がわくチェアです。 この椅子の木肌は白く滑らかなビーチ材（ブナ）で、大きな木目は少なく、 フラットな印象を与えます。時間の経過とともに、若干橙がかってきて温かみを増します。 この機会にどうぞご検討下さい。 ■ハンス J ウェグナー (Hans J Wegner) デンマーク 1914年、デンマーク、トゥナー生まれ。 1931年に家具職人のプロライセンスを取得、この年から1936年まで国立産業研究所に通い、 木材について専門に研究。1936年から38年、美術工芸学校に通い、家具の設計を専攻し、 1940年より椅子のデザインを始め、Yチェア、ザ・チェア、ピーコックチェア、パレットチェア、 チャイニーズチェアなど、500脚以上の椅子のデザインを手がける。 この間、国内外を問わず多くの展示会に出品し、多くの賞を受け、また、個展も数多く開催。 その作品はニューヨーク近代美術館をはじめ多くの公共機関にコレクションされています。 1953年、ローニング奨学金を受け1年間、アメリカ、メキシコに滞在。 1984年、デンマーク王室よりナイトの称号を授与しています。 1995年、ウェグナー美術館が彼の生まれた故郷、トゥナーにオープン。 ■カールハンセン＆サン社 (CarlHansen & Son) デンマーク カール・ハンセン＆サン社は家具職人カール・ハンセン(Carl Hansen)の工房として、1908年にデンマーク、 オーデンセに開業。カール・ハンセンの息子ホルガー・ハンセン(Holger Hansen)は優れたデンマークの 若い家具デザイナーを次々と発掘し、1949年、ホルガー・ハンセンはハンスJ.ウェグナーとの仕事を開始。 2002年、オーデンセ市内にあった工場を、郊外のオーロップに建築した最新設備をもつ大工場へと移転。 カール・ハンセン＆サン社はハンスJ.ウェグナーの家具を生産する一方、クリスチーナ・ストランド＆ ニルス・バス(Christina Strand & Niels Hvass)、そして著名なデンマークの家具デザイナーの ヨルゲン・カストホルムの息子、ボー・カストホルム(Bo Kastholm)の家具も生産しています。