ジョージ ナカシマ GEORGE NAKASHIMA とは
1905年、アメリカ・ワシントン州スケポーンに誕生。日本名は中島勝寿(なかしま かつとし)。ワシントン大学やハーバード大学大学院にて建築学を学び、1934年に帝国ホテル建設のためFrank Lloyd Wright(フランク・ロイド・ライト)と共に来日。その後、Antonin Raymond(アントニン・レーモンド)の東京事務所に入所する。Knoll(ノール)社からアームチェアを発表する等、活動の幅をを広げていく。1964年には日本の彫刻家・流政之の招きで高松を訪れ、讃岐の木工・漆・石といった職人らによる「讃岐民具連」運動を知り、 自らその一員となって参加するようになる。以降、数多くのミングレン(民具連)シリーズの家具を発表した。ジョージ・ナカシマ没後、娘のミラ・ナカシマがアメリカ・ペンシルヴェニア州ニューホープにある彼のアトリエを守り続けている。 木との対話を何よりも大切にするジョージ・ナカシマの木工家具のうち、代表作と言える「コノイドチェア」は、素材の持ち味を大切にしながら形作られ、素朴で温かく、味わい深い。必要最低限の装飾のみがあしらわれたデザインはシンプルを極めた美しいフォルムで、ジョージ・ナカシマの真骨頂と言える。優れた木工家具デザインのパイオニア的存在として東洋と西洋の文化を心地良く融合させた美しい作品の数々は、日系2世としてのアイデンティティを持つ彼ならではの優れたデザインであり、今でも高い人気を誇っている。その功績が認められ、1983年に日本より勲三等瑞宝章を授与されている。
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