ハーマンミラー Herman Miller アーロンチェア リマスタード Bサイズ

Herman Miller (ハーマンミラー)による、ビル・スタンフ＆ドン・チャドウィックがデザイン、アーロンチェア リマスタード Bサイズです。

アーロンチェアを徹底的にブラッシュアップして生まれた、アーロンチェア リマスタード。象徴的なフォルムこそほぼ変わらないものの、あらゆる面でさらなる進化を遂げています。ハーマンミラー社は、アーロンチェアのデザイナーのひとりであるドン・チャドウィックの協力を得て、20年を超える“座ることの科学”に関する研究、素材、製造、テクノロジーの面における進歩を取り入れました。ポスチャーフィット、ペリクルサスペンション(メッシュ素材)は、「ポスチャーフィットSL」「8Zペリクルサスペンション」となり、より完成された機能へと進化。チルトボックスの小型化や、リクライニング機能も操作性が向上し、より使いやすく、より機能的になっています。

ポスチャーフィット(背骨のS字カーブを支えサポートする機能)の進化版。2016年に発表されたアーロンチェア リマスタードに実装されました。横方向に広がったパッドで骨盤全体を支えていた従来のポスチャーフィットに比べ、背骨のラインをピンポイントで支えるよう、縦方向にサポート部位を広げ、背骨のカーブにぴったりとフィットする密着感を実現。それまで以上の快適な背面サポートで、座り心地がさらに向上しています。

世界で初めてクッションを取り除いたメッシュの椅子であるアーロンチェア。その優れた座り心地を実現するための重要な素材の一つが、ペリクルというメッシュ生地です。アーロンチェア リマスタードでは既存のペリクルを改良し「8Zペリクルサスペンション」となりました。8Zペリクルは、メッシュのテンションを横方向に背中を4つ、座面を4つの計8つのゾーンに横割りし、負荷がかかる場所に合わせて張り地の強度を変更。体圧を部位によって調整することで、座った際の安定性や姿勢の矯正力が向上しています。

前傾姿勢になると無意識のうちに猫背になり姿勢が乱れ、背中・腰に負担がかかります。前傾チルト機構は、前屈みになったときに背もたれが背中にぴったりとくっついて来るようなイメージです。背もたれと腰の間に出来る隙間を埋め、安定感を保ち、負担を軽減してくれます。なお、前傾とは言っても実際には背もたれ自体は垂直に近く、腰の部分だけ5°ほど前傾する感覚です。

ビル・スタンフ Bill Stumpf
ビル・スタンフは1936年ミネソタ州生まれ。イリノイ工科大学で工業デザインを学ぶ。1970年よりハーマンミラー・リサーチ・コーポレーションに加わり、ハーマンミラーの仕事を開始。1972年に自身の会社を設立した後、エルゴノミクス(人間工学)の先駆けとなるアーゴンチェアを創出。その後、ドン・チャドウィックとのコラボレーションで革新的なエクアチェアと象徴的なアーロンチェアをプロデュース。ハーマンミラー社のコンサルタントとして、エルゴノミクス(人間工学)の観点より様々な製品開発に携わった。

ドン・チャドウィック Don Chadwick
ドン・チャドウィックは1936年にカリフォルニア州で生まれた。カリフォルニア大学で工業デザインを学ぶ。1974年に「チャドウィック・モジュラー・シーティング」を発表し、商業デザイナー協会コンクールで1位に選ばれた。家具というものは、デザイナーに「素材を新しい革新的な方法」で使うことによって人びとの暮らしに「真の違い」を作り出すチャンスを与えてくれる、と確信して家具の世界へ入り、新しいアイディアを革新的な商品開発に向けている。エクアチェア、アーロンチェアといったハーマンミラーの代表作に携わった。

ハーマンミラー Herman Miller
アメリカが世界に誇る、最高峰のアメリカンモダンファニチャーブランド。ハーマンミラーの歴史は、1923年、ミシガン・スター・ファニチャー・カンパニーの社長だったD.J.デプリーが、養父のハーマンミラーに会社の株の購入を勧めたことから始まります。当初は伝統的スタイルの家庭用家具を製造していましたが、1930年、ニューヨークのデザイナー、ギルバート・ローディとの出会いをきっかけに、アメリカ人のライフスタイルとニーズに合った製品を作ることに目を向け、モダニズム路線へと転換していきました。1945年、ジョージ・ネルソンをデザインディレクターに迎え、翌年にはチャールズ&レイ・イームズがデザインコンサルタントとして参加。この伝説的なデザイナーたちと共に、のちにインダストリアルデザインの象徴となる製品群を世に送り出しました。それ以降も、アレキサンダー・ジラード、イサム・ノグチなどのミッドセンチュリーを代表するデザイナーたちと積極的にパートナー関係を築き、名作を次々に発表します。「問題を解決するためのデザイン」という理念のもと、革新的な技術、そして前衛的なチャレンジと先見性で常に世界をリードし、家具メーカーとして比類なきポジションを確立したハーマンミラー。環境擁護や地域貢献といった活動も精力的に展開しており、その影響力は現在も世界中で高まり続けています。