「トーンファニチャー TON FURNITURE アウグスト・トーネット August Thonet (1829-1910) アームチェア No.30」を買取させていただきました
トーンファニチャー TON FURNITURE アウグスト・トーネット August Thonet (1829-1910) アームチェア No.30
世界中から愛され続ける旧トーネット社の伝統技術を今に伝えている、チェコ TON FURNITURE(トーンファニチャー)による、アームチェア No.30です。
150年の歴史をもつトーネットファミリーのロングセラーの後継モデル、ベントウッドアームチェア。旧アームチェアは、通称「ヴィエナチェア」と呼ばれ、建築家、ル・コルビュジェが愛用していたことから「コルビュジェチェア」とも呼ばれています。背もたれが開いたこのアームチェアは、TONの伝統的な製品ラインから生まれました。柔らかなアームの付いたゆったりとしたラインが特徴的な一品です。
ヴィエナチェアはアウグスト・トーネット(August Thonet)による1871年デザイン、今から100年以上前ヨーロッパを席巻した名作椅子です。モダニストの建築家たちに愛されたことで、ウィーンの椅子(ヴィエナチェア)と呼ばれ、天才建築家ル・コルビュジェも愛用したことでも有名です。1925年にパリで開かれたアールデコ展エスプリ・ヌーヴォー館において、コルビュジェが採用したことから一躍世間に脚光を浴びました。そのため“ル・コルビュジェ チェア”や、“エスプリ・ヌーヴォー チェア”ともいいます。
トーンファニチャー TON FURNITURE
TONの社名は「曲げ木製の家具工場」の略称というのがその名の由来で、150年の歴史を誇る世界を代表する”ベントウッド(曲げ木)ファニチャー”ブランドです。家具職人ミハエル・トーネット(1796-1871)が木材を曲げる方法を開発し、その技術を活かした木製家具を作りはじめました。その技術は大変評判となり、オフィスやレストランの家具の代名詞となり、各地に製造拠点をもち、トーネットの家具は世界の中心的存在になりました。しかし二度に渡る世界大戦により、各国にあった工場は、国ごと分断され消滅、合併、吸収という数奇な運命を辿り、1953年には社名を現在の「TON(曲げ木家具工場の略語)」にあらため、150年以上変わらない伝統的で上質な曲げ木家具メーカーとして、年間50万台以上の家具を製造しています。
ミヒャエル・トーネット Michael Thonet
1796年、ドイツで誕生。1819年 家具工房を開き、1830年には積層材を用いた曲木技術の研究を始め、1842年に特許を取得。この技術で美しい曲木椅子を製造し、高い生産性をも実現さ せました。中でも1859年につくられたNO.14は曲木椅子の名作として名高いものとなっています。1849年、ウィーンに工房を開設、現在ま でのトーネット社発展の礎を築きます。発明家/企業家の両方において家具を量産するという近代システムの基盤をつくった先駆者です。
アウグスト・トーネット August Thonet (1829-1910)
1829年ドイツ生まれ。トーネット社の創業者ミヒャエル・トーネットの三男です。ミヒャエルの5人の息子の中で、技術や製法の開発など物作りの分野で秀でた才能を発揮し、父の発明した曲木技術を改良。より洗練されたマスプロダクション方式として完成させました。No.6009(現在のNo.209)ヴィエナチェアをデザインしたことでも有名です。
ブナ(ビーチ) beech
白くきめ細かい木肌に割れにくい性質を備えた素材、材面には放射組織の小さな斑が入る。強度が高く粘りと弾性に富むので曲げ木の材料としても最適。着色の無い材は使い込む程に飴色に変化する。
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