テクタ TECTA / Germany K22サイドテーブル

バウハウスが生み出したデザイン思想を、家具の分野で現代の我々に正確に伝承するドイツ「TECTA（テクタ）」社による、Ｋ22サイドテーブルです。

それぞれの辺の長さや丸みが微妙に違う個性的なデザイン。高さ調節が可能で　椅子の高さに合わせて使いやすい高さに調節できます。チェリー材を用いた天板の独特の色味が、スタイリッシュなデザインの中にもあたたかみが感じさせます。コンパクトなサイズで移動しやすく、コーナーにも合わせやすい形状です。ソファサイドのコーヒーテーブルとして、ミニパソコンのテーブルとして、様々な場所でお使いいただけます。どうぞこの機会にご検討ください。

テクタ TECTA
1972年、東西冷戦時代の西ドイツ・ローエンホルデという田舎町にて創立しました。20世紀初頭にドイツのモダンデザイン運動を引き起こした、バウハウスの流れを汲むペーター・ケラーの“合理主義・機能主義”的な芸術性の奥深さに惹かれた、創設者のブロッホイザー。しかし、当時の東ドイツ政府は社会主義政権下にあり、バウハウスの思想を危険な個人主義として弾圧。ブロッホイザーの父は自社工場を没収されます。1972年、ブロッホイザー親子は西ドイツへ亡命。そして、膨大なコレクションを展示したバウハウスミュージアムを開設すると共に、家具の製作を手がけた現在のTECTAが誕生しました。ミース・ファン・デル・ローエの代表作「B42チェア」やマルセル・ブロイヤーのワシリーチェアの発展形「D4」といった、名作品の復刻を手がけ、世界中から注目を集めるブランドへと発展。カンチレバー構造にインスピレーションされた「B20」や「B25」など、TECTAのオリジナルデザインのコレクションも人気を誇っています。バウハウスの画期的かつ確固たるデザイン哲学はTECTAによって今もなお受け継がれています。

バウハウス / BAUHAUS
1919年ドイツ・ヴァイマルに創設された、工芸・写真・デザインなどを含む美術と建築に関する総合的な教育を行う学校。初代校長である建築家のヴァルター・グロピウスにより、生活機能の総合の場である「建築」のもとに絵画、彫刻、工芸などの諸芸術と職人的手仕事など一切の造形活動を結集し造形芸術の再統一を達成することを理念としてスタートしました。バウハウスの活動期間は1919年から1933年の14年間と短く、初期にはウィリアム・モリスのアーツ・アンド・クラフツ運動に影響を受けた手工作の重視、教員として迎えたヨハネス・イッテンら一流の前衛芸術家らによるロマン・表現主義的な思想が色濃く反映されたアプローチが、1925年のデッサウへの校舎移転後にはより芸術と工業技術が密接に繋がりをもつ姿勢への転換があり、近代のデザインに与えた影響は計り知れません。バウハウスの教育は「予備教育」「工房教育」「建築教育」という3段階の独自の実験的な教育課程に、芸術と科学に関する「理論教育」を加えて造形教育の総合化を図るものでした。なかでも、これまでの既成概念を取り払い様々な素材を用いる基本造形の教育課程「予備教育」を経て、教育上の目的にとどまらず地域社会や産業と結んで生産品あるいはその原型(プロトタイプ)を製作提案していく実験・生産工房として機能した「工房教育」についてはその課程のなかで数々の斬新で機能的なプロダクトが生まれました。バルセロナ・チェアで有名なモダニズムの巨匠ミース・ファン・デル・ローエ、金属パイプを初めて用いた大量生産家具の礎を作り上げたマルセル・ブロイヤーなどを輩出しました。