天童木工 Tendo / Japan 菅沢光政 Mitsumasa Sugasawa (1940-) / Japan 天童木工 菅沢光政 ヘロンチェア+スツール

日本を代表する木工家具ブランド天童木工より、世界的工業デザイナーとして活躍し数々の名作を生み出した、菅沢光政デザインのヘロンチェア(アーム有)+スツールです。

グッドデザイン賞にも選ばれた名作チェアです。ヘロンとは、山形にも多く生息する鷺(サギ)のことを言い、軽やかな２本の脚と流れるような全体の曲線からもネーミングの由来が伺えます。このチェアの側面を眺めると、構造の成り立ちがとてもよく分かります。アーム部分以外は継ぎ目が無く、ひとつのプライウッドで形成されています。そうすることで強度が高まり、シルエットもシャープに仕上がっており天童木工の技術力の高さを感じさせる作品です。ほどよい弾力を持つクッションシートは、身体へのあたりが心地よく全身の緊張を解き、癒しのひとときをもたらしてくれます。木のあたたかみを感じるオーガニックなフォルムは建築家やデザイナーの愛用者も多く、彫刻家、イサムノグチ邸のアトリエで使われていたことでも知られています。どうぞこの機会にご検討ください。

菅沢光政 / Sugasawa Mitsumasa (1940〜)
1940年 東京都生まれ1962年 千葉大学工業短期大学部・木材工芸科卒業同年 (株)天童木工 入社1966年 デンマーク国立技術研究所にて研修1972年 （財）発明協会よりロッキングチェアーのデザインで発明賞受賞1995年 スポークチェアー、ペリアンチェアーの復刻プロデュース1996年 (財)工芸財団より 国井喜太郎産業工業賞受賞2003年 マッシュルームスツールの復刻プロデュース

天童木工 / TENDO
1940年に天童木工家具建具工業組合として創立。1942年に有限会社天童木工製作所、1948年に株式会社への変更を経て天童木工になりました。もともとは弾薬箱やGI型飛行機の木製おとり機等といった軍需品を製作していましたが、終戦を機に戸棚や飯台、流し台といった家具作りを開始。プライウッドの成型技術を日本で最初に確立し、業界でもトップクラスの加工技術として高く評価されています。創立以来「良いものをより永く」の基本理念の元、「暮らしに彩を添え、豊かな時を奏でる家具作り」が目指されています。