アラビア ARABIA / Finland ウラ・プロコッペ Ulla Procope (1921-1968) / Finland Valencia ヴァレンシア チュリーン

ARABIA社の人気デザイナーUlla Procope（ウラ・プロコッペ）の代表作、Valencia（ヴァレンシア）シリーズのチュリーンです。 大胆でのびやかなデコレーションは、すべて職人によるハンドペイントで手作業ならではの素朴な美しさにあふれています。つややかな藍色とホワイトのカラーリングのおかげで上品さもあり、どんなシーンでも活躍します。「チュリーン」とは、あまり聞き慣れないアイテムですが、温野菜やスープなどを入れるためのフタ付きのボウルのことです。熱いお料理を入れてもテーブルに伝わらないように、脚がついているのも特徴です。 パーティーの時などにテーブルの中央に出せば、いっそう華やかな雰囲気になります。 パンや果物を入れるなど、アレンジ次第でいろいろ活用できそうです。
Valencia（ヴァレンシア）シリーズは1960年以来、アラビア社のロングセラーとして人々に愛され続けてきましたが、残念ながら絵付け職人がいなくなり、2003年に生産が終了しました。オリエンタルな手描き模様、光沢のある深いコバルトブルーの釉薬は、 ARABIAコレクションの中でも際立つ美しさです。

アラビア ARABIA
1873年にフィンランドのヘルシンキ郊外にある 『ロールストランド』の１つのブランドとして設立。 その後、パリ万国博覧会にて製品が出展し金賞を受賞。 アラビアの装飾技術が世界的に高い評価を受けるようになる。 1914年ロールストランドからの独立後、 フィンランドを代表する陶磁器メーカーとして地位を確立し始める。 アラビア社の高いデザイン性と機能性はデザイン界の巨匠カイフランクを迎えることにより開花。 その後も有名アーティストやデザイナーを排出しており、今も尚、世界から愛される陶器ブランドとして君臨しています。

ウラ・プロコッペ / Ulla Procope
1948年から1968年までArabia の専属デザイナーとして活躍しました。 特に家庭用品シリーズでは、 数多くの有名デザイナーを抱えるAlabia の中でもKaj Franckに次ぐ存在として、 耐熱キッチンウェアの秀作"Liekki"をはじめ、素朴な感じのする女性らしい実用的な作品を数多く残しています。 残念なことにそのキャリアは短くして幕を下ろしましたが、彼女の残した作品は今なお輝きを失うことなく、 私たちに新鮮なときめきを届けてくれます。