ハーマンミラー Herman Miller / USA チャールズ レイ イームズCharles & Ray Eames (1907-1978) / USA Charles & Ray Eamesa アームシェル

Herman Miller Japanの前身であるModern Furniture Salesより Charles & Ray Eames チャールズ＆レイ・イームズ　デザイン ヴィンテージ品　アームシェルチェアです。 1948年にＭｏＭＡが主催したローコスト家具デザインコンペに、 Eamesは金属製のシェル(座面)を持つアームチェアを出品しました。 その後、コストを下げる為にEamesが注目したのがグラスファイバーで補強した プラスチック(ＦＲＰ)でした。そして、第二次大戦中にその技術を 発達させていたゼニス・プラスチックス社の助けを借り、 1950年頃から発売されたのがEamesの代表作であるプラスチック・アームチェアです。 背面からアームへの流れるような流麗なディテール、 ふんわりと包み込まれるような安定感のある大らかなシェル。 脚部はコントラクトベース　のキャスター付タイプ スチールの脚がモダンでシャープな印象 座面に張られた張り地は古きよきミッドセンチュリーの風合いを感じさせます。 いくつかのシェルチェアを並べるとチューリップのように可憐で、一見華奢ですが 力士が座っても壊れないほど丈夫だといわれています。 当時日本のデザイナーがこぞって魅了されたイームズのプラスチックチェア。 誰もが必ず目にした事がある駅のプラットホームやスタジアムにある プラスチック製のベンチは、形は様々ですがどこかイームズのシェルチェアを 思わせるものばかりです。特に｢技術や素材とともに生まれるデザイン｣を 目指した剣持勇にとって、プライウッドやＦＲＰを研究・開発し、それを転用して デザイナーとして活躍していたチャールズ・イームズはまさに理想像だったといわれています。 ■Modern Furniture Sales モダンファニチャーセールス Herman Miller Japanの前身で 64年からハーマンミラー社の家具を輸入、販売。 70年代から一部を国内で生産していました。　 DCMやラウンジのプライウッドは　 当時、日本で最高の技術を持ち大量生産が可能であった天童木工で製作。 アームシェルもごくわずかな期間ですが　ヘルメットを作る会社で作られ、 スチールベースも国産で作られていました。 チェアは日本規格としてやや低めの座面に作られています。